引っ込み思案な私
私の中学生時代はあまり楽しいものではありませんでした。
中学校入学に合わせて他の地域から引っ越してきたため友達がいませんでした。
地味で引っ込み思案な性格で、新しい友達もなかなかできず、いつもクラスで浮いていて、1人で過ごすことが多い中学時代でした。
そういう状態だったので、異性の男子なんかとは、 1日に一言もしゃべらないなんて普通でした。
私がいつも1人ぼっちなので、それをネタに意地悪してくる男子なんかもいたりしました。
優しく声を掛けてくれた学年一の人気の男子
そんな中で、1人だけ私に優しく接してくれる男子がいました。
その男子は、勉強はできないけれど、明るくて面白くて、学年の人気者の男子でした。
その男子は、私と目があったり、すれ違ったりすると、
「おはよう」
とか、何気ない一言で話しかけてきてくれました。
本当にささいなことなのですが、学校に行ってももほとんど同級生に話しかけられることのない私にとっては、それがとても嬉しかったのを覚えています。
友達はなかなかできなかったけれど、その人がいるから、会いたくて毎日学 校に行っていました。
その男子のことを私は好きでしたが、向こうは恐らく私のことなんて何とも思っていないので、
「おはよー」
などと言われ、
「おはよー」
と返事を するだけの関係が三年間続きました。
それでも、私にはドキドキの学校生活でした。
大人になってもいい思い出
中学校を卒業後は、高校も別になってしまいました。
携帯の番号やアドレスを知らなかったため、その男子とは何の関わりも無くなってしまいましたが、とてもいい思い出になっています。
大人になった今でも、地味で引っ込み思案な性格は変 わっておらず、なかなか男性に相手にされません。
今でも、この男子のような男性に出会える日を待っています。
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